京都大学大学院医学研究科クリニカルアナトミーラボ

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ごあいさつ

消化管外科教授 小濵ラボ長

このたび、京都大学クリニカルアナトミーラボ(Clinical Anatomy Laboratory, CAL)のラボ長を拝命いたしました、小濵和貴です。
京都大学CALは、2018年に医学研究科内に設立されました。臨床解剖実習を通じて、医師・医療従事者の技術習得や解剖理解の深化を支援し、より安全で質の高い医療を患者さんに届けることを目的としています。
近年、ロボット支援手術をはじめとする低侵襲手術の普及に加え、新しい医療機器が続々と開発され、医療技術は日々進化を遂げています。それに伴い、外科系診療科の医師には、より精緻な手術手技と正確な解剖知識が求められるようになっています。京都大学CALでは、こうした時代の要請に応えるべく、次代を担う若手外科系医師の教育や、新たな医療の創出に取り組んでいます。
これらの活動は、「安全で質の高い医療の提供」「持続可能な外科医療を支える人材の育成」「革新的な医療の開発と社会への貢献」といった、医学研究科および大学病院に課せられた社会的責務に応えるものです。
CALの運営は、解剖学教室をはじめ、多くの関係者のご尽力に支えられています。中でも、ご献体賜りました白菊会の皆様、ならびにご遺族の方々に、心より深く感謝申し上げます。京都大学CALにおける臨床解剖実習で得られた知見や技術を、患者さん、そして社会へと還元し、医学・医療の発展に貢献できるよう、関係者一同、今後もたゆまず努力を重ねてまいります。
今後とも、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年4月

CAL運営委員会委員長 ラボ長 消化管外科学教授
小濵 和貴